Discover阿部慧太の聖書と説教と日常と【創世記講解説教42】家族の分裂と一致 創世記26:34−7:13
【創世記講解説教42】家族の分裂と一致 創世記26:34−7:13

【創世記講解説教42】家族の分裂と一致 創世記26:34−7:13

Update: 2025-08-17
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2025年8月17日気仙沼聖書バプテスト教会で行ったメッセージです。

創世記26:34_7:13から、ヤコブによる祝福の奪取の背景にあった、家族の分裂という問題を話します。


☆こちらはメッセージ全体の構成と内容をまとめたものです。

https://docs.google.com/document/d/1SoKMal1cLEvoWw3hRTGgj5_l9XfiYoIhlDUMCzJ0c8I/edit?usp=sharing


☆this is the transcription of the message in Engilish

https://docs.google.com/document/d/1Dlhj9UfixcvMj6l90KZbWgIN4_bz29tVZBGNtVRN090/edit?usp=sharing



☆以下はGeminiによる要約です。


この講話では、創世記のイサク、リベカ、ヤコブ、エサウの家族に焦点を当て、その家族が抱えていた問題とそこから現代の教会や組織における「分裂」の問題へと繋げています。


1. エサウの自己中心性とイサクの怠慢 (創世記26:34-35)

エサウが40歳で結婚する際、通常親が決める結婚相手を自分で選びました。さらに、カナンの女性であるヒッタイト人と結婚し、これはアブラハムがカナン人との結婚を禁じた教えに反するものでした。この行動は、エサウの自己中心性を示しており、正式な後継者としてふさわしくないという見方もあります。一方、イサクは息子の結婚に何もせず、親としての役割を怠っていました。その理由としては、リベラルな考え方や、獲物を好むエサウを偏愛していたため、強く言えなかった可能性が挙げられます。


2. イサクの秘密主義 (創世記27:1-4)

年老いて目が見えなくなったイサクは、祝福という重要な儀式をエサウだけを呼んでこっそりと行おうとしました。これは、彼がリベカに与えられた神の言葉(「兄が弟に仕える」創世記25:23 )を知っていたにもかかわらず、神の計画に逆らってエサウを贔屓しようとしたため、後ろめたさを感じていたからだと推測されます。このような行動は、秘密主義として描かれています。


3. リベカの派閥主義 (創世記27:5-10)

リベカはイサクとエサウの秘密の会話を聞き、すぐにヤコブにエサウになりすまして祝福を受けるよう計画しました。彼女がイサクに直接問い質さなかったのは、イサクとエサウのグループ、そしてリベカとヤコブのグループという家族内の派閥が存在していたためと考えられます。派閥主義の特徴は、自分たちのグループの利益や勝ち負けを最優先し、誠実な対話ではなく相手を有利に動かすことだけを考える点にあります。リベカの積極的な性格が、この派閥の利益を確保するための欺瞞に用いられました。


この派閥主義は、現代の教会にも見られる問題です。コリント教会では、パウロ派、アポロ派、ケファ派、キリスト派といったグループ間の争いがありました。パウロはこれに対し、「大切なのは植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神である」(第一コリント3:7)と語り、すべての働きが神のもとに等しく価値があることを強調しました。教会は、体の各部分が互いに配慮し合うように、一つの体として機能すべきであり、誰か一人が苦しめば皆が苦しみ、喜べば皆が喜ぶ関係が理想とされます。初代教会では、ギリシア語を使うユダヤ人とヘブル語を使うユダヤ人の間で差別問題が生じた際、使徒たちは問題解決のために、少数派であるギリシア語系のユダヤ人から奉仕者を選びました。これは、分裂を解決し、一致を目指すための革新的な方法でした。


4. ヤコブの自己保身 (創世記27:11-13)

ヤコブは母親の欺瞞の計画に対し、道徳的な問題ではなく、肌触りの違いから計画がばれること、そして祝福ではなく呪いを受ける可能性について懸念しました。彼は母親の計画の倫理的な問題点を指摘すべきでしたが、そうせず、自己保身と派閥的な思考に陥り、神の目から見て正しい行いかどうかの判断が欠けていました。


結論

イサクの家族は分裂しており、このような分裂の傾向は現代の家族、教会、組織にも存在します。この問題を解決するためには、「古いパン種」(悪意や邪悪な考え)が膨らむ前に、早期に取り除くことが重要です。お互いに自己開示し、対話を通して問題を解決することで、教会は分裂ではなく一致の方向へと進み、世に対してキリストにある平和と愛を示す模範となるべきです。


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阿部慧太